奇妙な同棲生活2
先程、彼女は出ていきました。俺の話を聞いて、アプリで繋がった人が車で迎えに来てくれたみたいで、そちらにいきました。
2泊目の夜、ムラムラが治まらなくて、隣の部屋で彼女は寝ていたが、何度入ろうと思ったか。
長い葛藤の挙句、何とか我慢できましたが、彼女が起きて来た時に、改めて正直に言いました。
『このままやとホンマに襲ってしまう。でもそれはしたくないから、実家があるんなら1度帰ろうか』と。
その後、詳しい話を聞くと、以前は働いていたが、自分が働いたお金を親に全て取り上げられる事がつづき、我慢の限界になりキレたところ、家を追い出されたとのことでした。通帳もカードも保険証も家の鍵も、全部親に取り上げられたとのことです。親は借金の返済やブランド品を買うために彼女の給料を長年使っているとの事です。
うちに来る前は、出会い系アプリで知り合った別の人の家に泊まっていたという。
荷物も多かったし、概ね嘘はないと思いました。
もう実家には帰る事が出来ず、途方に暮れているのが現状という事でした。
送り出した後、また困ったら泊めて下さいと言われたが、取り敢えず、今の状況から抜け出す努力をしようと伝えて、俺の知っている手段(合っているかどうかは分からないけど)
を具体的に教えました。
彼女は(色々あり疲れているのは分かるけど)、自分で何とかしようという力が欠けていて、
『無理』
『そんなんようせん』
みたいな言葉が所々でてくる。
多分自分でも分かってるんやろうけど、1歩踏み出すのに時間がかかる性格なんだろう。俺みたいやと思いました。
難しいのよな、1歩踏み出すって。できる人は簡単に出来るんやけどね…
まあ、彼女の場合、今の状況では何も変わることは出来ない。たまたま俺も含めて親切(悪意のない)人が宿泊させてくれたみたいやけど、そんな事が続く訳はなく、事件に巻き込まれるリスクはかなり高いと思います。
身分証や通帳、カードを親に取られているみたいなんで、まず警察とか法テラス、行政を巻き込んで取り返しつつ、救護施設のような所に保護してもらう。
安定した生活場所が得られれば、次に、仕事を探して収入を確保する。
ここまでかなりしんどいし勇気がいると思うけど、ここまでくれば後はそれ程難しくないと思います。
期間工も1つの選択肢やと思います。かなりまとまったお金が入るので。
いずれにせよ、彼女(30才)が普通の生活を取り戻せることを祈っています。
俺もそうやけど、苦しい思いをしながらギリギリの所で生きている人が少なくないんやなぁと思いました。
俺も今は無職で、このままやとお金が底をつきます。
『人生大逆転』
みたいな事は全く思っていないけど、それなりに生きて行きたいので、明日から就活はじめます。
ブログのタイトルとかけ離れた記事が増えてきたけど、これからも続けていきたいのでどうかよろしくお願いします!
今回の話、続きがあればまた書きますが、取り敢えずこれで
『奇妙な同棲生活』
終わり