スロットで月間プラス収支を目指すおっさんの奮闘日記

アラフォー 期間工 借金etc 悩み、もがき、追い詰められながらもそれなりに日々を楽しんで生きているおっさんです。日常の様々な事を記事にしています。2019年7月にフル満了で神戸市に帰ってきて、今は介護施設で働いています。

判決

上級国民の父親が発達障害の息子を殺害した事件の判決が出た。

 

 

懲役6年

 

 

ネットでは、

 

重すぎる

新たな被害者ができる前に殺すのは当然

 

 

などと、加害者である父親を擁護する意見が殆どだ。

 

正直、俺自身も父親は可哀想やし、息子は殺されても仕方ないかなと思う。

 

その気持ちは多分変わる事は無いけど、今、ふと思った。

 

『なんか怖い世の中になったな』

 

 

 

 

 

 

あいつは死んで当然

世の中には更生できない人間が一定数いる

あんなやつに人権なんてない

 

 

 

 

分かる。所謂『シリアルキラー』と言われる人間や、精神疾患により人としての一線を躊躇せず超えてしまう人間は実在して、一生更生する事はない。だからそいつが誰かを殺める前に(言葉は悪いけど)駆除する事は、決して非難される事ではない。

 

 

ただ、世の中全てがそんな考えになってしまっているように最近感じて、その事に俺は少し恐怖を感じている。

 

常識を持った人間だけが自由に生きる権利があり、そうでない人間は、行動を制限される、もしくは隔離される。

 

『生きる権利が制限されても仕方がない、制限されるべき人間』の存在を認める社会に、俺は違和感を凄く感じる。上手く言えないが…

 

 

人の命は尊いもので、どんな人にも生まれてきた理由があり…………

 

 

仮に俺がそう言うと、

 

『そんな当たり前の事は分かっとる。でもな、…………』

 

 

と言われると思う。

 

 

殺されても仕方がない、殺されても当然な人間がいると思いつつも、本当にそうなのかとも思う。

 

 

今回の父親は、息子に殺されるかも知れない、息子が他人を殺すかも知れない。だからその前に……

 

こう言っていたと言う。とてもよく分かるし、息子がまだ生きていれば、この先罪も無い人間が殺されていたかも知れない。それをこの父親は防いだと思う。

 

 

でも、この父親に情状酌量を認めて、執行猶予などの減刑をしてしまえば、私刑(個人による制裁・復讐)を認めてしまうことになると思う。私刑が認められると、命の価値がグッと軽くなってしまう。法治国家の根幹が揺るがされる。

 

 

 

 

 

だから、俺は、今回の判決は妥当(いや、仕方がない)だと思う。

 

 

ただ、そうだとしても、まだモヤモヤしている自分がいる。

 

 

あと、どちらかと言うと、シリアルキラーでは無いが、俺自身はあまり生きる価値がない人間だと思っている。